はじめに
「ボーイズリーグのバットが規定変更されると聞いて、気になっている。」
「ボーイズリーグのバットの規定変更について、わかりやすく解説してほしい。」
そんなあなたに、野球ブロガーのグルテン小松(@koma_gloves)がボーイズリーグのバットの規定変更についてわかりやすく解説していきます。
2025年以降のボーイズリーグが主催する大会から、100%金属で作られたバット以外を使うことができなくなります。
この記事を読むことによって、
- ボーイズリーグのバットの規定変更
について学ぶことができます。
規定変更
ボーイズリーグ主催の公式戦では、2025年より使用禁止になるバットがあります。
ボーイズリーグ(正式名称は公益財団法人日本少年野球連盟)のサイトから、バットの規定変更に関する通達を引用させていただきました。
バットの規定(材質)に関する変更
今般、2024 年 2 月 25 日第 1 回連盟理事会に於いて、下記の仕様の
バットは使用禁止となりますので通達いたします。
記
1. 対象:小学生及び中学生用のバット全品
金属単層タイプ以外のバットの使用禁止
例. 金属+カーボン製の複合バット
カーボン一体型のバット
2.期限:2025 年 12 月 31 日以降禁止
但し、連盟主催大会に於いては
2024年 12 月 31 日までとする。
*備 考; SG 規定は必項以上
連盟通達25-0001バット.pdf (boysleague-jp.org)
この通達について、
- 規定によって使用禁止になるバットと使用可能なバット
- 期限はいつから?
- SG規定
3つの点から、わかりやすく解説させていただきます。
使用禁止になるバットと使用可能なバット
規定によって使用禁止になるバットと使用可能なバットについて、解説させていただきます。
規定によって使用禁止になるバットは、
- 金属単層タイプ以外のバット全て
です。
金属単層タイプのバットと金属単層ではないバットについて、詳しく解説します。
金属単層タイプとは?
金属単層のタイプとは、バットの材量が全て金属で作られたバットです。
全て金属で作られているというのが、今回の規定変更において重要なポイントです。
金属とカーボンを合わせて作られたバットなどは、ボーイズリーグの規定変更において使用禁止になります。
金属バットの材料
「全て金属で作られたバットなら使っていいことはわかった。」
「けど、そもそもどの素材と書いてあれば金属に該当するのか知りたい。」
ということで、金属バットに使われる材料について解説していきます。
金属バットの材料で最も有名なのは、ジュラルミンです。
下記のバットには、ジュラルミンが使われています。
ジュラルミンについて、下記のサイトから引用させていただきます。
ジュラルミンは、アルミニウムと銅を主な成分とした、軽量ながら高い強度を持つアルミニウム合金の一種です。亜鉛やマグネシウムなどの元素を配合して特性を変えた、超ジュラルミン(A2024)や超々ジュラルミン(A7075)といった種類もあります。
アルミニウム合金の一種なので、アルマイト加工と呼ばれる表面加工によって耐食性を高めることが可能です。ジュラルミンはさまざまな場所で使われていますが、その中でも有名なのがジュラルミンケースでしょう。名前のとおり、ジュラルミンでできたアタッシェケースで、軽量かつ高強度というジュラルミンの特性が生かされています。
ジュラルミンとはどんな金属? 加工に生かせる特徴や注意点さくさくEC|切削工具の専門通販サイト|さくさく株式会社は各種切削工具の通信販売を行うWEB専門商社です。 (sakusakuec.com)
その他にも、航空機の部品や航空宇宙機器、金型、ネジ、テント、アウトドアチェアーなど、「軽さと強度」が同時に求められる場面において、幅広く使われています。
簡潔に解説すると、
- アルミニウム合金の一種
- 軽さと強度がウリ
- 様々な場面において多く使われる素材
といった特徴があります。
今回の規定変更後でも、超々ジュラルミンのみで作られたバットは使用することができます。
使用禁止になるバット
逆に、使用禁止になるバットは、どのようなものが該当するかを解説していきます。
例えば下記のバットは、ボーイズリーグの規定変更によって使用禁止になります。
使用禁止になる理由は、バットのハンドル部(グリップ部分)にHM PLUS コンポジットという素材が使われているからです。
HM PLUS コンポジットとは、カーボン素材の一種です。
カーボン素材は金属ではないため、このバットは金属単層に該当せず、今回の規定変更において使用禁止になります。
期限はいつから?
ボーイズリーグのバットの規定変更について、期限はいつからかを解説します。
期限は2つありますが、
- ボーイズリーグ主催の公式戦で使えるのは2024年12月31日まで
- それ以外の試合では2025年12月31日まで
という記載であるため、バットを新調するタイミングでは金属単層のバットを買うことをおすすめします。
下記のバットも全て金属で作られた、金属単層のバットです。
SG規定
ボーイズリーグのバット規定変更にある、SG規定について解説します。
SG規定について、日本文化用安全試験所のサイトから引用させていただきます。
SGマークは、Safe Goods(安全な製品)の略号で、(一財)製品安全協会が定めたものです。
構造・材質・使い方などからみて、生命又は身体に対して危害を与える恐れのある製品について、安全な製品として必要なことを定めた SG基準に適していると認められた製品にのみ表示されるマークです。なお、SGマークの貼付された製品は、万が一の製品の欠陥に備えて人身事故に対する対人賠償責任保険が付いています。
SGマーク制度では製品の安全性確保に必要な外観、構造、寸法や強度、安定性などの物理的性能、材料の特性、更に、製品によっては化学的性能が定められているものもあります。
SG検査業務 | 一般財団法人 日本文化用品安全試験所 (mgsl.or.jp)
また、本体表示や取扱説明書に記載すべき事項など安全に関して広範囲に定められています。
SG規定がついていることで、製品安全協会から安全な製品と認められている証明になります。
ボーイズリーグにおけるバットでも、SG規定が必須になっています。
おわりに
今回はボーイズリーグのバットの規定変更を解説させていただきました。
ボーイズリーグのバットの規定変更は、
- 2025年以降の公式戦より規定が変わる
- 全て金属で作られたバットのみ使用可能になる
- カーボンなどが混ざったバットは使用禁止になる
の3つがポイントです。
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